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ゆうあい工房

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咳止め・気管支炎・喘息の薬紹介

◆ せき止めのくすり
レスプレン (30mg)(金色シート、RES30の黒い文字)
フスタゾール (銀色シート、Y-HU10の文字、ピンク色の錠剤)
せきを止める薬です。どちらも1日に3回ですが、レスプレンは20mgと30mgの2種類の錠剤があり、当院のものは高用量の方なので1回に1錠です。フスタゾールの錠剤は1種類ですが、1回に1~2錠です。フスタゾールの方が作用はやや強いように思いますが、その分、副作用による眠気も強くなります。レスプレンは、眠気は少ないですが、多少胃腸障害が起きることがあります。

単なるからせきの場合には、強力にせきを止めてしまっても問題はありません。しかし、たんが絡んでゼロゼロした感じがしたり、ヒューヒューいって胸が苦しいような場合は、あまり強力にせきを止めると胸の中にたんが貯まってしまって、かえって肺炎になる恐れがあります。たんが多い場合には、たんの切れをよくする薬や、気管支を広げる薬を併用することが重要です。

これらのせき止めの薬は、せきという症状を押さえるのが主な目的の薬ですので、あまり長期にわたって(2週間以上)せきが続く場合には、くすりで押さえてばかりいてはいけません。レントゲン、血液検査、痰の検査などで、せきの原因をはっきりさせることが重要です。


◆ せき止めシロップ
せき止めシロップ (緑色のシロップ)
 ミゼロン(せき止め)、コデソルバン(たんのきれをよくする薬)、エミテックス(気管支を広げる薬)の3つの成分が混じったものです。当院のせき止めの薬のなかでは最も強力ですが、ミゼロンの副作用で、眠くなったり、便秘になったりすることがあります。また、まれにエミテックスのせいで、脈が速くなったり手が震えたりすることもあります。なお、ミゼロンの中には、鼻水を止める成分も入っています。


◆ たんの切れをよくするくすり (去痰剤)
ムコセラム (青いシート、15mg t 291の文字)
ムコダイン (500mg)(金色シート、KP-777の文字、細長い錠剤)
ムコサールL (青緑色シート、MS-Lの文字、黄色のカプセル)
たんをサラサラに柔らかくして、のどの方へ出しやすくする薬です。たんの切れが良くなり、呼吸が楽になります。副作用はあまりありません。ムコダインは、鼻汁をサラサラにする作用や、のどや鼻をなめらかにする作用もあり、蓄膿症などにも用いられます。ムコサールLは、ムコセラムと同じ成分からできていますが、1日1回の服用で24時間効いているため、明け方から朝にかけて、ムコセラムだと薬の作用が切れてしまっている時間帯にも、十分に効果があるのが特徴です。


◆ 気管支拡張剤 (ベータ刺激剤)
ブリカニール (銀色シート、f633の藤色文字)
アトック (金色シート、緑色の横線、018の文字)
気管支(肺への空気の通り道の全体)を拡張させ、呼吸を楽にし、たんを出しやすくします。ヒューヒューいって、息がしにくいような場合には特に有効です。下のキサンチン製剤よりは軽い感じのくすりで、風邪でせきがひどいときにも使うくすりです。
たまに、副作用で脈が速くなったり、手が震えたりすることがあります。


◆ 気管支拡張剤 (ぜんそくのくすり、キサンチン製剤)
テオドール (銀色のシート、テオドール100mgの緑色文字)
ユニコン (緑色シート、n830の文字)
テオドールドライシロップ (白いこなぐすり)
気管支を強力に拡張させる薬で、ヒューヒューいうのを押さえ、呼吸を楽にします。主に気管支喘息や慢性気管支炎などに使う薬ですが、急性気管支炎のひどい場合や肺炎などにも、使うことがあります。
たまに、副作用で脈が速くなったり、手が震えたりすることがあります。高齢の方では、ときに不整脈が起こることもあり注意が必要ですが、小児では大人よりも副作用が起きることは比較的少ないと思われます。


◆ ぜんそくの吸入剤 (予防薬)
インタール吸入液 (プラスチックのアンプル)
インタールエアロゾル (吸入器)
アルデシン (吸入器)
いずれも、気管支の慢性的なアレルギーや炎症を押さえる薬で、気管支喘息や慢性気管支炎に使う薬です。喘息の発作を予防する薬なので、毎日定期的に吸入する必要があり、起こってしまった発作を止める作用はありません。アルデシンの方が作用が強く、口が荒れることがあるので、吸入後、うがいが必要です。


◆ ぜんそくの吸入剤 (発作止め)
メプチンエアー(大人用)、メプチンキッドエアー(子供用) (吸入器)
気管支を拡張させ、喘息の発作を止める薬です。連続で2回吸入したら、次は4時間以上あけてください。発作の初期に早めに使うことが肝心で、ひどい発作のときに多量に吸入すると、逆効果になったり不整脈を誘発したりすることがあります。




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